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オーダースーツの縫製工場を見学してきました!

メンズ倉庫のオーダースーツは、一部を除きほとんど全てを「国内縫製」にこだわっています。たくさんオーダースーツを買っていただき、また色々オススメしているにもかかわらず、実はお恥ずかしながら、私まだその縫製工場を一度も見たことがありませんでした。

これは、良くない!絶対に良くない!

そうだ!当店自慢のスーツを安心して着ていただくためにも、その製作工程からしっかりと説明できなければ面目が立たない。

という熱い思いから、行ってきました! オーダースーツの縫製工場!

予定はとある月曜日に決まりました。

月曜日!?

そう、メンズ倉庫は立派な営業日です。

工場の担当者の方と日程を調整したところ、どうしてもこの月曜日しか都合がつきませんでした。

営業日ですが仕方ありません。

しかも、もうすぐ繁忙期。繁忙期には工場はてんやわんやの騒ぎになるらしく、ゆっくり見るには今しかありません。

これはもう行くっきゃない。

どうやって行く?

さて、行くはいいけど、移動手段は?

実際、工場は微妙な位置にあり、電車などの公共交通機関だと、たどり着くまでに、とても時間がかかってしまいます。

という言い訳をチラチラと覗かせながら、告白します。距離感のちょうど良さと、天候・気温などを慎重に、そして大胆に考慮した結果、

バイクで行ってきました。すいません。

いやいや、ほんと、あくまで「縫製工場の視察」なので、仕事なんです。

ただ、移動手段が「たまたま」バイクだっただけです。

しかも今回、同行していただいたカメラマンの方もバイク乗りという話を聞いていたので、もうそうなると必然というか、当然の帰結というか・・

でも、思いっきり楽しんできてしまいました。留守を預かってくれた、スタッフの方々、ありがとうございます。

到着!4時間かかりました。

とはいえ行きながら、ちょっとバイクで来てしまったことに少し後悔していました。

行程は楽しくて仕方ないんですが、先方に失礼じゃなかったかなー。とヘルメットの中でちょっと考えます。いや、本当を言うと行く前から薄々気づいてはいました。でもスーツ屋がバイクで工場見学するのも、それはそれでストアブログ的には面白いよなーと思って決行したのが真実です。

なんだかんだで4時間位走り、到着。

守衛さんの前を、あきらかに場違いな乗り物が、しかも2台も通過しましたが、呼び止められなかったのはきっと奇跡です。

来客用自動車の駐車場はたくさんあるのですが、来客用バイクの駐輪場なんてありません。

しかたなく、正面入り口の少し横に停めさせていただきました。

名刺交換

実は弊社の営業担当の方は別にいらっしゃるのですが、今回は本社工場のちょっとえらい方に直接案内してもらえる事になりました。

まずは疲れたのでエアコンの効いた応接室で休憩させてもらいます。

まずは涼しい部屋で冷たい麦茶を頂きながら、おおまかな説明を聞きます。

汗だくになりながら

「実はバイクで来ました。きたない格好ですいません^^;」

って言うと驚いでおられました。

ちょっと無茶な要望もぶつけてみる

じつはメンズ倉庫が縫製依頼をしている工場はかなり大手で、業界でも信用と実績のある工場です。出来上がりのレベルは、メンズ倉庫も自信を持ってオススメできる、自信のある工場です。

実はオ〇ワードさんとかも縫製依頼をしている工場で、その縫製技術の高さなどは、他の縫製工場からも一目置かれています。

そこにメンズ倉庫ならではの細かな工夫を加えているので、当店のオーダースーツには絶対的な自信を持っているのですが、もっと改善したい点とか、疑問点がたくさんあります。

ここぞとばかりに、えらい方に聞きまくり、要望もぶつけてみました。

最初に汗まみれの理由と、汚い格好を謝っておいたので、あとは気にせず(笑)どんどんツッコんでいってみます。

いよいよ見学スタート!

汗も引き、話も十分できたところで、オーダースーツの製造工程にそって見学を進めていきます。

オーダースーツを縫製する場合は、まず生地と仕様書をセットで工場に送ります。

受けとった工場では、まず生地にキズなどがないかをチェックします。

ここでチェックを細かく見ておかないと、後々、縫製段階で思わぬ場所にキズが見つかったりしてとても大変です。見つかったキズはマーキングを施し、型入れの時にそこを避けるようにしながら裁断します。

型入れ

メンズ倉庫でオーダースーツをご注文いただいた事のある方ならご存知かと思いますが、当店ではかなり細かい箇所まで指示や仕様変更をすることができます。

それはパターンオーダーとは完全に異なるシステム。つまり一着一着、ご注文いただいた方の体型に合わせて各パーツから設計するという方法をとっているからです。いかり肩、なで肩、鳩胸、背幅が広い、ヒップが大きい、ヒップが平ら・・・など体型には個人差がとてもたくさんあります。これらの個人差を型を作る段階から反映することで、仕上がり時に体に本当にフィットした1着に仕上がるのです。

特殊な場合を除いて型紙の「紙」は使いませんが、コンピューターのCADを使い、大きな生地に対し、スーツのパーツを当てはめていく作業。これが型入れという作業です。

話には聞いていましたが、百聞は一見に如かずです。

個人個人の詳細を反映したパーツが、コンピューター画面の上で職人さんの手によって上手に埋められていきます。まるでパズルのようです。

ここで、先ほどチェックしていたキズの箇所などは、うまく避けて型をはめていっていました。

 

「特殊な場合を除いて紙は使いません」と書きましたが、体型や仕様などが細部に渡り複雑な部分などは文字通り「紙」を使います。

裁断

紙で型を起こした場合は紙から。そして型紙を起こさない場合は、プロジェクターで生地に型を投影します。そしてそれに沿って裁断。ここは機械を使い精密に裁断していきます。

手作業で細かい調整をする個所と、機械での工程をうまく使い分けながら正確に丁寧に工程が進んでいきます。

ちなみに、この裁断後の余った生地などはリサイクル業者を通して、クッションなどの詰め物などに生まれ変わるそうです。

手作業が多い!これでもかというくらい多い!

機械の発達が進んでも、機械ではどうにもならないところが多いのがオーダースーツです。

金属やプラスチックのように固い生産物ではないため、生地固有の伸びやクセを見極めながら職人さんの手作業が多く活きる工程が、縫製です。

特にこの工場では手作業を多く取り入れています。

スーツの出来上がりを大きく左右する「芯据え」という作業、各ポケットなどの作り付け、スラックスのシルエットを絶妙なデザインで仕上げる「相い引き」という作業などなど。

その作業工程の多さは驚くほどです

実際の縫製作業では、アームホール、肩回り、胸回り、ヒップラインなど多くの行程を熟練の職人さんが手作業で行います。

その職人さんが操るミシンの種類も1つや2つではありません。

縫製する箇所に応じてたくさんの種類のミシンを使い分けることで、綺麗に、そして効率よく仕上がっていくのがとても印象的でした。

秘儀!有段者のネーム入れ

上着の裏に入れるネームの刺繍。

漢字やローマ字など、色々なご指定を受けることがあります。

自動ミシンでネームを入れる時もありますが、難しい漢字や、ハネ・ハライが独特の漢字などについては手作業で入れていました。

見本も、コンピューターも全くなく、紙に筆を入れるようにミシン一つで布に文字を書いていっている職人さんがいらっしゃいました。

お話を聞くと、書道の師範の腕前だとか。

「ミシンひとつで文字を書くときは書道と一緒なので、字の良し悪しがそのまま出ます。」

とおっしゃられていました。

僕はネームミシンも使えず、字もへたくそなので、まるで魔法のように見えました。

超絶技巧、立体プレス

いよいよ最終工程。

各パーツを組み合わせ、立体的に縫製されたスーツでも最終のプレスで平らにプレスしてしまっては元も子もありません。

胸には胸、腕には腕の形をした特殊なプレスマシンで膨らみを持たせた、自然で立体的なスーツに仕上がっていきます。

パンツも、カマボコ状の台や、平らな台を駆使しながら、立体的にかつ折り目正しくプレスが当てられていきます。

アイロンの当て布も、今までは必ずするもんだと思い込んでいましたが、生地の種類や特性を見極め、当て布は使ったり使わなかったりしながら何種類ものアイロンを駆使してプレスをあてていきます。

ここでも職人さんのアイロンさばきがあまりにも見事で、つい見とれていました。

朝のワイシャツのアイロンがけのスピードでは、中国地方でもトップレベルだと自負していましたが、その自信は瞬殺で打ち砕かれました。(笑)

 

 

まとめ

職人の手作業、思いが息づく、スーツ作りに脱帽!

今回訪れた工場では、たくさんの職人さんが働いていらっしゃいました。

見学を終えて特に印象的だったのは、職人さん皆様の笑顔です。

ツーリングに絡めて行ってしまい、汗だくでお世辞にも綺麗とは言えない格好でお邪魔しているのにも関わらず、皆さんがそれぞれ笑顔で迎えてくださいました。

正直にいうと、現地に行くまでは勝手に

「職人さんていうと寡黙に、ぶっきらぼうに仕事しているんだろうなー」

というイメージだったのですが、全然違いました。

生き生きと、そして必要なコミュニケーションを欠かさず仕事をしてらっしゃいます。

作業中に生まれた疑問点などは、作業の前後の工程の人と確認を取りながら、時には設計の方に差し戻しながら作業をしてらっしゃいました。

表現するとすれば、垣根のない職場。
時々、発注済みのオーダースーツについての質問が工場から戻ってくることがあります。ヒップ周りの寸法の確認だったりとか、本当に小さな仕様についての質問なのですが、きっと、こういう流れで確認しているんだろうなぁと思いました。

それはつまり、1着1着に想いを込めて仕事しているということ。
1着のスーツが出来上がるまでは、本当にたくさんの方の手を通って出来上がっています。

生地の選別から、細部に至るまで自在にこだわることのできるオーダースーツは本当に面白い!

今回の見学で、オーダースーツの奥深さと面白さ、そして可能性をたくさん感じることができました。

ふざけてバイクで行ったりなんかしてゴメンナサイ。でも色々な意味でとても有意義な一日になりました。
謝りながらも、最後にお昼に食べた海鮮丼の写真を一枚。

最高に美味しかったです!
いや、でもやっぱりこれだと何のブログか分からなくなるのでスーツの写真でしめましょう。

おっと、そして最後の最後に言い忘れていたことがひとつ。

こんな素敵なオーダースーツ。

メンズ倉庫でご購入いただけます、よ♪

 

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