メンズ倉庫

1着目から卸売り価格!
広島市安佐南区上安にあるメンズスーツ専門店です。 お店の場所

スタッフブログ

オーダースーツの縫製工場を見学してきました!

2019.08.16

メンズ倉庫のオーダースーツは、一部を除きほとんど全てを「国内縫製」にこだわっています。たくさんのお客様からオーダースーツの製作をご依頼いただき、また色々オススメしているにもかかわらず、実はお恥ずかしながら、私まだその縫製工場を一度も見たことがありませんでした。

これは、良くない、絶対に良くない。

当店自慢のスーツを安心して着ていただくためにも、その製作工程からしっかりと説明できなければ面目が立たない。

という熱い思いから、行ってきました! オーダースーツの縫製工場!

予定はとある月曜日に決まりました。

そう、メンズ倉庫は立派な営業日です。

工場の担当者の方と日程を調整したところ、どうしてもこの月曜日しか都合がつかなかったのです。

ですから営業日ですが仕方ありません。

しかも、もうすぐ繁忙期。繁忙期には工場はてんやわんやの騒ぎになるらしく、ゆっくり見るには今しかありません。

これはもう行くっきゃない。

どうやって行く?

さて、行くはいいけど、移動手段はどうしましょう?

実際、工場は微妙な位置にあり、電車などの公共交通機関だと、たどり着くまでに、とても時間がかかってしまいます。

という言い訳をチラチラと覗かせながら、告白します。距離感のちょうど良さと、天候・気温などを慎重に、そして大胆に考慮した結果、

バイクで行ってきました。すいません。

いやいや、ほんと、あくまで「縫製工場の視察」なので、仕事なんです。

ただ、移動手段が「たまたま」バイクだっただけです。

しかも今回、同行していただいたカメラマンの方もバイク乗りという話を聞いていたので、もうそうなると必然というか、当然の帰結というか・・

でも、思いっきり楽しんできてしまいました。留守を預かってくれた、スタッフの方々、ありがとうございます。

到着!4時間かかりました。

とはいえ行きながら、ちょっとバイクで来てしまったことに少し後悔していました。

行程は楽しくて仕方ないんですが、先方に失礼じゃなかったかなー。と行く途中のヘルメットの中でちょっと考えます。いや、本当を言うと行く前から薄々気づいてはいました。でもスーツ屋がバイクで工場見学するのも、それはそれでストアブログ的には面白いよなーと思って決行したのが真実です。

なんだかんだで4時間位走り、到着。

守衛さんの前を、あきらかに場違いな乗り物が、しかも2台も通過しましたが、呼び止められなかったのはきっと奇跡です。

来客用自動車の駐車場はたくさんあるのですが、来客用バイクの駐輪場なんてありません。

しかも、明らかに場違いなツアラーが2台。

しかたなく、正面入り口の少し横に停めさせていただきました。

名刺交換

実は弊社の営業担当の方は別にいらっしゃるのですが、今回は本社工場のちょっとえらい方に直接案内してもらえる事になりました。

まずは疲れたのでエアコンの効いた応接室で休憩させてもらいます。

まずは涼しい部屋で冷たい麦茶を頂きながら、おおまかな説明を聞きます。

汗だくになりながら

「実はバイクで来ました。きたない格好ですいません^^;」

って言うと驚いでおられました。

ちょっと無茶な要望もぶつけてみる

じつはメンズ倉庫が縫製依頼をしている工場はかなり大手で、業界でも信用と実績のある工場です。出来上がりのレベルは、メンズ倉庫も自信を持ってオススメできる、自信のある工場です。

実はオ〇ワードさんとかも縫製依頼をしている工場で、その縫製技術の高さなどは、他の縫製工場からも一目置かれています。

そこにメンズ倉庫ならではの細かな工夫を加えているので、当店のオーダースーツには絶対的な自信を持っているのですが、もっと改善したい点とか、疑問点がたくさんあります。

ここぞとばかりに、えらい方に聞きまくり、要望もぶつけてみました。

最初に汗まみれの理由と、汚い格好を謝っておいたので、あとは気にせず(笑)どんどんツッコんでいってみます。

いよいよ見学スタート!

汗も引き、話も十分できたところで、オーダースーツの製造工程にそって見学を進めていきます。

オーダースーツを縫製する場合は、まず生地と仕様書をセットで工場に送ります。

受けとった工場では、まず生地にキズなどがないかをチェックします。

ここでチェックを細かく見ておかないと、後々、縫製段階で思わぬ場所にキズが見つかったりしてとても大変です。見つかったキズはマーキングを施し、型入れの時にそこを避けるようにしながら裁断します。

型入れ

メンズ倉庫でオーダースーツをご注文いただいた事のある方ならご存知かと思いますが、当店ではかなり細かい箇所まで指示や仕様変更をすることができます。

それはパターンオーダーとは完全に異なるシステム。つまり一着一着、ご注文いただいた方の体型に合わせて各パーツから設計するという方法をとっているからです。いかり肩、なで肩、鳩胸、背幅が広い、ヒップが大きい、ヒップが平ら・・・など体型には個人差がとてもたくさんあります。これらの個人差を型を作る段階から反映することで、仕上がり時に体に本当にフィットした1着に仕上がるのです。

特殊な場合を除いて型紙の「紙」は使いませんが、コンピューターのCADを使い、大きな生地に対し、スーツのパーツを当てはめていく作業。これが型入れという作業です。

話には聞いていましたが、百聞は一見に如かずです。

個人個人の詳細を反映したパーツが、コンピューター画面の上で職人さんの手によって上手に埋められていきます。まるでパズルのようです。

ここで、先ほどチェックしていたキズの箇所などは、うまく避けて型をはめていっていました。

「特殊な場合を除いて紙は使いません」と書きましたが、体型や仕様などが細部に渡り複雑な部分などは文字通り「紙」を使います。

裁断

紙で型を起こした場合は紙から。そして型紙を起こさない場合は、プロジェクターで生地に型を投影します。そしてそれに沿って裁断。ここは機械を使い精密に裁断していきます。

手作業で細かい調整をする個所と、機械での工程をうまく使い分けながら正確に丁寧に工程が進んでいきます。

ちなみに、この裁断後の余った生地などはリサイクル業者を通して、クッションなどの詰め物などに生まれ変わるそうです。

手作業が多い!これでもかというくらい多い!

機械の発達が進んでも、機械ではどうにもならないところが多いのがオーダースーツです。

金属やプラスチックのように固い生産物ではないため、生地固有の伸びやクセを見極めながら職人さんの手作業が多く活きる工程が、縫製です。

特にこの工場では手作業を多く取り入れています。

スーツの出来上がりを大きく左右する「芯据え」という作業、各ポケットなどの作り付け、スラックスのシルエットを絶妙なデザインで仕上げる「相い引き」という作業などなど。

その作業工程の多さは驚くほどです

実際の縫製作業では、アームホール、肩回り、胸回り、ヒップラインなど多くの行程を熟練の職人さんが手作業で行います。

その職人さんが操るミシンの種類も1つや2つではありません。

縫製する箇所に応じてたくさんの種類のミシンを使い分けることで、綺麗に、そして効率よく仕上がっていくのがとても印象的でした。

秘儀!有段者のネーム入れ

上着の裏に入れるネームの刺繍。

漢字やローマ字など、色々なご指定を受けることがあります。

自動ミシンでネームを入れる時もありますが、難しい漢字や、ハネ・ハライが独特の漢字などについては手作業で入れていました。

見本も、コンピューターも全くなく、紙に筆を入れるようにミシン一つで布に文字を書いていっている職人さんがいらっしゃいました。

お話を聞くと、書道の師範の腕前だとか。

「ミシンひとつで文字を書くときは書道と一緒なので、字の良し悪しがそのまま出ます。」

とおっしゃられていました。

僕はネームミシンも使えず、字もへたくそなので、まるで魔法のように見えました。

超絶技巧、立体プレス

いよいよ最終工程。

各パーツを組み合わせ、立体的に縫製されたスーツでも最終のプレスで平らにプレスしてしまっては元も子もありません。

胸には胸、腕には腕の形をした特殊なプレスマシンで膨らみを持たせた、自然で立体的なスーツに仕上がっていきます。

パンツも、カマボコ状の台や、平らな台を駆使しながら、立体的にかつ折り目正しくプレスが当てられていきます。

アイロンの当て布も、今までは必ずするもんだと思い込んでいましたが、生地の種類や特性を見極め、当て布は使ったり使わなかったりしながら何種類ものアイロンを駆使してプレスをあてていきます。

ここでも職人さんのアイロンさばきがあまりにも見事で、つい見とれていました。

朝のワイシャツのアイロンがけのスピードでは、中国地方でもトップレベルだと自負していましたが、その自信は瞬殺で打ち砕かれました。(笑)

まとめ

職人の手作業、思いが息づく、スーツ作りに脱帽!

今回訪れた工場では、たくさんの職人さんが働いていらっしゃいました。

見学を終えて特に印象的だったのは、職人さん皆様の笑顔です。

ツーリングに絡めて行ってしまい、汗だくでお世辞にも綺麗とは言えない格好でお邪魔しているのにも関わらず、皆さんがそれぞれ笑顔で迎えてくださいました。

正直にいうと、現地に行くまでは勝手に

「職人さんていうと寡黙に、ぶっきらぼうに仕事しているんだろうなー」

というイメージだったのですが、全然違いました。

生き生きと、そして必要なコミュニケーションを欠かさず仕事をしてらっしゃいます。

作業中に生まれた疑問点などは、作業の前後の工程の人と確認を取りながら、時には設計の方に差し戻しながら作業をしてらっしゃいました。

表現するとすれば、垣根のない職場。

時々、発注済みのオーダースーツについての質問が工場から戻ってくることがあります。ヒップ周りの寸法の確認だったりとか、本当に小さな仕様についての質問なのですが、きっと、こういう流れで確認しているんだろうなぁと思いました。

それはつまり、1着1着に想いを込めて仕事しているということ。
1着のスーツが出来上がるまでは、本当にたくさんの方の手を通って出来上がっています。

生地の選別から、細部に至るまで自在にこだわることのできるオーダースーツは本当に面白い!

今回の見学で、オーダースーツの奥深さと面白さ、そして可能性をたくさん感じることができました。

ふざけてバイクで行ったりなんかしてゴメンナサイ。でも色々な意味でとても有意義な一日になりました。

謝りながらも、最後にお昼に食べた海鮮丼の写真を一枚。

最高に美味しかったです!
いや、でもやっぱりこれだと何のブログか分からなくなるのでスーツの写真でしめましょう。

おっと、そして最後の最後に言い忘れていたことがひとつ。

こんな素敵なオーダースーツ。

メンズ倉庫でご購入いただけます、よ♪

スーツの印象を左右するボタンの種類と特徴

2019.06.14

既製品に多いボタン

こんにちわ。広島でスーツ礼服がダントツに安い店【メンズ倉庫】の安東です。春が始まり、新社会人の方の初々しいスーツ姿をみるとなんだか昔を思い出しますね。

まだスーツに慣れてない感じがみていて新鮮な感じがして、関係なくてもこちらも新たな気持ちでがんばっていこうと思えます。

さて、いきなりですが皆様は、スーツを購入される際に、「ボタン」に対してどれくらい意識を持っていますか?スーツを選ぶときに最初に目がいくのは「色、柄」ですよね。

そしてそのあとに試着してみて「サイズ感」を確かめ、それがしっくりくればスーツ選びは終わりという方が多いのではないでしょうか?

既製品のスーツであれば、この買い方でいいと思いますが、オーダースーツとなると、色柄やサイズ感の他に、その他にも裏地やボタンなどもお好きな物を選んで頂けます。無料や有料のボタンがたくさんあり、生地に合わせて選んで頂いているんですが、それぞれのボタンの特徴を、接客の中で上手に伝えれてないように感じています・・・。

なので今回は、スーツによく使われるボタンについてお話していこうと思います。次回オーダースーツをお作りする時の参考にしてみてください。

水牛

本水牛ボタンとも言われ、水牛の角を原料にしたボタンです。中国、東南アジア、インドなどで取られています。染色で色を付けないので、良くとれる色とそうでない色とで値段に少し差がでます。

透明感のある色が高価で、黒に近づくと安価になっていきます。ちなみに乳白色のボタンがありますが、これは角ではなく骨を利用しています。水牛ボタンの魅力は「高級感」です。ほかのボタンにはない凛々しさがあり、洋服の見た目をキリっと仕上げてくれます。

ナット

ナットボタンはタグワ椰子という椰子の実を原料にした天然素材のボタンです。南米のエクアドルが原産です。

原料の種の部分は鶏の卵を一回り大きくしたような大きさで、外側は茶褐色、内側は乳白色になっていて、内側の乳白色の部分を輪切りにしてボタンにします。水牛と違って色を染めることができます。

染色することで表面に若干の色の濃淡がでて、年輪のような渦がうっすら出ます。この見えるか見えないかの渦がナットボタンの特徴です。流行に左右されることなく、常に人気のある天然素材ボタンです。

貝ボタンは海で取れる貝を原料にしたものと、湖などの淡水の貝を使ったものがあります。メジャーなのは海の貝を使ったボタンです。

その中でも良く使われるのが、高瀬貝、黒蝶貝、茶蝶貝、白蝶貝です。変わったところではアワビも使ったりします。貝ボタンは主にシャツで使うことが多い天然素材ですが、スーツに合わせてもオシャレです。

水牛やナットにはない独特な輝きがスーツスタイルに絶妙な高級感を生んでくれます。

メタル

天然素材とは違いますが、オーダーで選ばれることもあるのでご説明します。メタルボタンとはその名の通り金属製のボタンです。

学生服やブレザーについている金のボタンを思い出していただくと想像しやすいと思います。

こちらのボタンは基本的にはスーツの時には使うことが少なく、ジャケットを作られる方が使用することが多いです。

まとめ

ボタン一つでスーツの表情は変わっていきます。既製品のスーツではボタンの選択はできませんが、オーダースーツではお好きなボタンをお選び頂けます。

オーダースーツを作る上で、ボタンの選びの優先度は低いかもしれませんが、出来上がったスーツのボタンの印象度はかなり高くなるので、しっかり吟味して、生地にあったオシャレなボタンを選んでみて下さい。

2019年、春夏スーツの徹底解説

2019.05.21

2019年、春夏におすすめのスーツ

2019年春夏のスーツのトレンドは、秋冬から続くブリティッシュの流れを引き継いだものになってきています。

具体的にあげると、少し広めのエリ幅に細すぎない身頃の上着。パンツでいうとノータックが主流だったところに加え、1タックパンツがかなり勢力を伸ばしてきているというところです。

流行の先端付近では2タック等のパンツにかなりゆとりのある上着を合わせる着方も出てきてはいますが、一般的なビジネスシーンで言うとまだそれほどの浸透はみられません。

雑誌を等を見ると、裾をぐっと絞り込んだいわゆるテーパード1タックの占める割合がどんどん増えてきていますし、東京では2タックなどもかなり流行ってきているようです。

しかし、広島は通常1~2年程度遅れて流行が来るので、本通りなどを歩いてみても、スリム意識の方で1タックをあえて履いている方はそれほど多くはありません。広島ではまだもう少し時間がかかりそうです。もちろん、従来のレギュラースーツで1タックをはいている方は、かなりいらっしゃいます。

しばらく動向を見る必要がありあそうです。

さて今回は特徴的なスーツを何点かみながらもう少し細かい説明をしてみたいと思います。

ノータックスリムスーツ

基本路線ともいえる、スリムスーツのデザインです。

細く絞った胴回りにスラントポケット(斜めのポケット)を合わせることでより細さを強調したスーツです。

さらに細めのエリ幅は、より都会的で洗練されたイメージを醸し出します。

またフロントカットの丸みも特徴です。前の下側のボタンあたりから大きく左右に開かれたカッタウェイと呼ばれるデザインは、裾回りの軽快感からすっきりとした印象を与えます。

また、ケマワシ(上着の裾回り)をやや大きめの取ることでより絞りの効いた印象を与える効果もあります。

1タック、ブリティッシュスーツ

もう一つのスーツは冒頭でも書いた、ブリティッシュラインを踏襲するスーツです。

まず最初に目を引くのが広めのエリ幅です。

エリ幅は一般的に肩幅に連動すると綺麗に見えます。広めのエリ幅なら大人っぽい印象になりますし、細ければ都会的でシャープな印象になります。

このスーツはエリ幅を広めにすることで、ゆとりのある印象です。ゴージラインもそれほど高くないので、それほど強烈な主張はありません。

腰のポケットは、斜めにはせずに水平です。これはかっちりとした印象を与える効果があります。またフラップの幅もスリムタイプのスーツに比べると若干幅広になっています。

フロントカットもそれほどカッタウェイではなく、割とまっすぐ降りてきて最後で少し広がるといった流れで、全体的に構築的な印象を与えています。

もうひとつ、絶対的な条件ではありませんが、段返りの3つボタンになっているのも変わったディティールですね。

ちなみに段返り3つボタンとは、フロントボタンのデザインの1つで3ボタンでありながら第一ボタンは襟の裏に隠れるようにエリ位置が設定してあり、ボタンホールもエリ位置にかかっているデザインをいいます。

あくまでデザインなので、実際にこの第一釦を留めることはありません。

ですから実際には2つボタンのジャケットと同じようなデザインになります。

またこのようにエリ幅の広い、少しゆとりのあるシルエットのスーツには1タックテーパードのパンツが良く似合います。

ブラックスーツ

今や就職活動の定番となった黒無地のスーツです。

デザイン全体はどちらかというとスリムスーツの方に位置します。

ノータックで全体的に細いイメージですが、あまり尖りすぎた印象を避けるため、気持ちゆとりはあります。

あとは、好みにもよるとことなのですが、やや厚手の生地を使いながらも、裏地の下半分を省いた背抜き使用にすることで、オールシーズンの着用を可能にしています。

本当であれば、秋冬は秋冬のスーツ、春夏は春夏のスーツ、というように分けるのが着心地的にも好ましいのですが、就職活動という特殊な状況に対応するために、夏を中心に出来るだけ広い季節に渡って着ることができるようにしています。

まとめ

全体的な流れとしては、シルエットや好みが細分化してきたように思います。

大まかなシルエットの他にも、襟の幅や、2タックなどのクラシカルなデザインなど、お好みによって選ばれる選択肢の幅が広がってきており、それぞれが特徴をもってきているということです。

昨今の流れで、スーツを着る人は減ってきていますが、ジャケットとパンツの組み合わせを模索してみたり、いざ着るスーツについてはしっかりこだわりたい。。といった方が増えてきているようにも思います。

メンズ倉庫で皆様それぞれのファッションスタイルを模索してみてくださいね。

暑い季節に最適な「麻」の持つメリット、デメリット

2019.05.18

こんにちわ。広島でスーツ礼服がダントツに安い店【メンズ倉庫】の安東です。日に日に暑さが増してきていますね。本格的な夏はまだまだ先ですが、待ちゆく人もジャケットを脱いだクールビズスタイルの方が目立ちだしました。クールビズスタイルは見た目も軽やかで涼しくていいですが、お得意様に会ったり、出張に行ったりするときに、どうしてもジャケットを着ないといけないこともありますよね。そんな時には暑い夏でも快適にご着用頂ける素材選びがとっても重要です。

 

今日はこれからの時期に大活躍する素材、【麻】についてお話していきます。多くの方は「麻=シワ」というイメージをお持ちではないでしょうか。確かに麻は、他の素材に比べるとシワになりやすい特徴がありますが、同時に他の素材にはない魅力的な特徴も多く持っています。麻の商品を上手に使いこなすと、ご自身もそうですが、周りで見る方も涼しげな気持ちになり、気分的に暑さも和らぎます。ぜひ皆様にも快適な麻商品にチャレンジしていただきたいので、簡単にですがその特徴をご紹介していこうと思います。ぜひ読んでみて下さい。

夏といえば麻

商品に麻素材が多く使われる季節は夏です。夏といえば多くの方が暑さと戦う時期です。少し動けば汗をかいてしまい、服が肌にまとわりつき不快になってしまう時期です。麻素材はこの不快感を軽減する特徴をもっているので、夏になるとよく目にするようになるんです。ではなぜ麻は他の素材に比べて夏に強いのでしょうか?麻の特徴を知るとその答えがでてきます。

麻の特徴

麻の代表的な特徴

・通気性が良い

・吸水、吸湿性に優れている

・繊維が伸びにくくかたいので汗をかいても肌に張り付かない

このように麻は夏にピッタリなメリットを持った素材です。吸い取った水分を素早く外に逃がすのでカビや雑菌も繁殖しにくい素材です。通気性が良く熱を逃がす麻は、高温多湿の日本では古くから重宝されていました。夏の衣服着用時の不快感をやわらげてくれる特徴を持つ麻は、夏向きの素材ということですね。

麻素材の取り扱い

濃い色で染色された麻は、着用中の摩擦や汗で、色落ちする可能性があります。麻は繊維の内部まで染料が浸透しにくく完全には染まりにくい性質を持っていて、他の繊維に比べて比較的色移りしやすいので取り扱いには注意が必要です。濡れたまま擦ったり、連続して着用したりするのは避けた方がいいです。

ネップも麻の特徴

麻素材の洋服などには、生地表面にかたまりのような物を見かけることがあります。これは「ネップ」「フシ」と言われ、繊維が絡み合ってできた糸の節が、生地表面にでたものです。麻は素材の特性上、均一に整った糸を紡ぐことが困難なので、生地の表面にスジや玉状のネップがどうしてもできてしまいます・・・。このネップも「シワ感」同様に、麻の特徴の一つだということを覚えておいてください。

オーダー時の注意点

麻は、オーダー商品でも人気の素材です。特に「ジャケット」や「シャツ」でよく選ばれます。肌触り、見た目共に清涼感が出て人気の素材ですが、麻は伸縮性があまりないので、サイズ感は注意して作らないといけません。通常作るサイズより少しゆとりを持って作った方が動きやすくなります。タイトな形を希望の場合はスタッフにしっかり相談してお作りください。また着用時にシワが出てくる麻は、作った寸法よりも丈が短く感じることがあります。巾のゆとり同様に、袖丈・着丈も通常のサイズ合わせより少しゆとりを持ったほうがバランスが良くなります。

ネクタイも麻

ジャケットやシャツだけでなく、ビジネスアイテムであるネクタイにも麻素材を取り入れると、さらに見た目の清涼感がでていいですね。クールビズスタイルの時のたまにあるジャケット着用と同様に、ネクタイも付けないといけないときがでてきます。そんな時は少しでも暑苦しさをやわらげてくれる麻ネクタイを選んでみて下さい。

まとめ

夏の暑苦しさを軽減させてくれる麻素材。シワになりやすいというマイナスイメージをお持ちの方も多いと思いますが、上手に使えば、これ以上ない夏には最適な素材です。麻の快適さをまだお試しいただいてない方は、ぜひ一度チャレンジしてみてください。

着心地と暑さの悩み、裏地で解決できるかもしれません

2019.04.30

ジャケットやスーツに必ずついている裏地の部分。

今回は、この裏地に使われている素材から、その使い方などまで少し深堀してみたいと思います。

そもそも裏地とは

スーツには「裏地」と呼ばれる部分があります。

お持ちのスーツがあれば内側を見てみてください。表の生地が使われた居ない部分にはほぼ、ポリエステルなどの素材のツルツルした素材が使われています。これを裏地と呼びます。

メンズのスーツにはほとんどの場合、この「裏地」が付いています。
素材も色々で、古くはシルクに始まり、現在はほとんどがポリエステル。一部でキュプラという素材も使われている事があります。

この裏地の持つ意味は大きく分けて3つあります。

汚れや摩耗の予防

1つ目は汚れや摩耗の予防です。

スーツの素材はほとんどの場合ウールが使われています。ウールというのはご存知の通り羊の毛の事を指しますが、このウールという素材は本当に凄い素材です。

保温性、保湿性、吸湿性、発散性、などなど、今日は裏地がメインなので詳しくは書きませんが、つまり羊さんがこの毛だけで1年を過ごすことを見ても分かるように、冬には暖かく湿度を蓄え、夏には湿度を発散させかつ適度な通気性も持っている素材です。

しかし、天然素材であるがゆえに摩耗などに弱いのも事実です。化学繊維は一般的に強い素材が多いですが、ウールや綿、麻といった天然素材はどうしても摩耗します。

この欠点である耐久性の弱さを補うのが裏地です。

ほとんどの場合、スーツの裏地には滑らかな素材が使用されていますが、体とスーツ本体との摩擦を軽減する効果があります。

湿度の調整

逆に表地にポリエステルなどの吸湿性の低い素材が使われている場合に、裏地には湿度を調整する機能を持たせている場合もあります。

後述しますが、綿やキュプラなどの一部の素材は吸湿性に富む素材もあります。このような素材を使うことで表地が持たない吸湿性を補うという効果もあります。

見た目

スーツの場合、裏地は内側になるのでほとんどの場合見えませんが、例えばベントの切れ目やポケットのフラップ(ふた)の内側などにも同じ裏地を使うため、見えないようでいて結構見えます。また当然ながら着たり脱いだりするときにも見えるので、オーダースーツなどではあえて裏地の部分にデザイン性の高い生地を使い個性を出すこともあります。

裏地の使い方

背抜き

スーツの内側を開いてみると裏地がついていますが、背中のところの裏地のうち下半分が省いているものを背抜きと言います。

日本では一般的に、春夏用のスーツにこの仕様のものが多く、裏地がない分、涼しく軽い仕様です。またシャツジャケットなどのように軽い風合いを持たせるために、秋冬用のジャケットやスーツであっても背抜き仕様で作られているスーツやジャケットもあります。

総裏

裏地を見た時に、背中全面に裏地が張られている仕様の物を指します。背中だけでなく、もちろん前身ごろの部分も裏地でおおわれているので、総裏と呼びます。

日本では秋冬用のスーツやジャケットに多く用いられます、当然裏地がある分保温性があがり、暖かくなります。

代表的な素材

裏地に使われる代表的な素材は3種類です。
ひとつずつご説明していきます。

ポリエステル

最も多く使われる素材です。後から出てくるキュプラやシルクにくらべてやや安価でありながら、加工のしやすさにより機能性の高い種類やデザイン性の高い裏地などその種類は多岐に渡ります。なめらかでシワにもなりにくいため、ベストの背中側素材としても使われます。

キュプラ

キュプラは一般的にはポリエステルの上位素材として位置づけられます。一見するとポリエステルと大差はありませんが、滑らかで肌触りが良いのが特徴です。また静電気も起きにくいのも長所です。
しかし短所としてシワになりやすいという特徴もあります。

シルク

現在ではシルクの裏地が使われることはかなり少なくなりました。シルクは見た目でもはっきりわかる光沢と滑らかさが特徴です。吸湿性も放湿性もコットンよりも上で肌触りも抜群です。しかし、強度が低い事やとても高価なため一般に目にかかることはあまりありません。

イギリスの仕立てに見る裏地の使い方

少し余談になりますが、スーツの本場イギリスの仕立てでは裏地を抜くことはほとんどありません。
日本より涼しいという気候も影響あるのでしょうが、本来、裏地は表地の保護という目的もあるため、本場イギリスのスーツは夏もののスーツでも、裏地を抜いてあるものはほとんどありません。ちなみにイギリス本国の生地サンプルをM知恵居ると、「夏用」と謳われている生地でも日本の3シーズンくらいにしか相当しないこともあります。もちろん生地メーカーによってラインナップは違いますが、気温の違いが表れているといえます。

日本の場合

日本のスーツ環境は少し違います。
イギリスに比べて平均温度も高く、湿度も高い日本では暑さや蒸し暑さと上手に付き合えるかどうかが重要になってきます。冬は外国に見習って厚めの生地で総裏にしてしまえば良いのですが、夏には表地には薄く通気性のある生地を使い、裏地も通気性を持たせることによって全体として着心地の良いスーツを作る必要があります。

夏向きな裏地の種類

一般的にはポリエステルの裏地が選ばれることが多いのですが、同じポリエステルでも写真のように薄めの生地を使うこともありますし、もっと極端にいうとメッシュ編みという手もあります。キュプラの方が吸湿性という意味では上位に位置づけられるのですが、コットン由来であるため湿度や水にやや弱く放湿性もそれほど高くないため、実は好みが分かれるところです。

冬向きな裏地の種類

キュプラは静電気が起きにくいため、空気の乾燥する冬には最適と言えるかもしれません。とはいえポリエステル素材がだめというわけでは全然ないので、積極的に選んで良いと思いますが、透けるくらい薄手の生地の場合、表地によっては寒く感じることもあるかもしれません。

3ピースの場合

例えばオーダースーツだと裏地の使い方についてはある程度お選びいただけるのですが、3ピーススーツの場合、あえて背抜き使用で作られる方もいらっしゃいます。これはベストを着ない状態で3シーズンぽい着方をして、寒いときにはベストを着るといった着方をするためです。
気を付けないといけないのは、ベストの背中側の部分です。オーダースーツの場合は上着の裏地に使たキュプラと同素材を持ってくることもあります。この場合、滑りはとてもよくなり着心地はいいのですが、しわになりやすいキュプラの性質のため、上着を脱いだときに背中側にかなりくっきりとしたシワが見える可能性があります。

まとめ

たかが裏地、されど裏地。素材による機能性の違いはもちろんのこと、デザインを変えることでスーツ全体のイメージを大きく変えることができます。見えないところにこだわるのもスーツの面白さかもしれません。
最近は、オーダースーツでこだわるのはもちろんですが、既製品でも面白い裏地をつかったものもあります。デザイン性だけではなく機能性にも注意しながら好みに合った1着を探してみてくださいね。

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